HERCULESのパン
昨日は私の大好きなBIOのパン屋さん「HERCULES」(Ulmenstr.120)で、久しぶりにWalnussbrot(小麦と大麦の全粒粉にくるみが入ったパン)とCiabatta(チャバッタ)のパンを買ってきました。
かなり前のことになりますが、以前、日本クラブの生活部が主催された<実りあるドイツ生活をおくる為に>で、こちらのマイスター・Kretzschmarさんのお話を聞いたことがあります。
こちらでは素材である材料にこだわり、麦は厳選した農家から購入。前日に使う分だけの粉を挽いて粉の中に活力を残す。お塩はエネルギーを含んだ伝導性のある海水を使う。お水の神秘性に魅せられている。製法は生地を一晩寝かせて焼く…など、Slow food(※)をうたっており、Kretzschmarさん自身はパン作りを哲学としてとらえていました。
※伝統的な食材や料理方法、質のよい食品やそれを提供する小生産者を守り、消費者に味の教育を進め、食生活や食文化を根本から考えていこうという活動。1986年ころにイタリアで始まった。
そんなふうにこだわりをもったHERCULESのパンですから、お店の入り口脇には、すべての商品について、使用した材料が記載されたリストが用意されていて、文字通りパンの中身を知ることができます。
またパンは小麦やDeinkel、ライ麦などの全粒粉を使ったものが主流で、材料や工程を大切にして焼き上げているだけあって、どれも粉の風味を感じるとても深いお味がします。
それにこちらのパンはおうちへ持って帰ると、包装紙の下側に水滴のあとがついて、まるでパンが呼吸をしているかのようなんですよ。
まさにパンは生きているんだなぁ~と感じる瞬間です。
しかも一粒種の穀物中には、60%の光エネルギーが含まれており、それが生命力、活力となるのだそうですから、やはりなるべく栄養素を取り除いてしまった白いお粉ではなく、色のついた全粒粉のままで、頂きたいものですね。
【くるみのパン】 もう少しくるみが入っていると、もっとうれしいかも…。
【チャバッタ】 少し塩気がありますが、トマトとチーズをのせて焼いてもおいしいです。
※ちなみに私のお気に入りは、昨日は残念ながら店頭にありませんでしたが、Mühlenbrotというナッツとひまわりの種、ゴマなどがたくさん入ったパンです♪
by milkieko_cafe | 2009-03-23 08:31 | HERCULESのパン