赤レンズ豆のあんこ
あんこと言えば、小豆や白いんげん豆で炊く…と限定されがちなのですが、他のお豆で作るあんこも、そのお豆の風味を生かしたおいしいあんこを作ることができます。
今日は赤レンズ豆であんこを作ってみました。
レンズ豆は茶色や緑、オレンジなどの色違いがあり、大きさはだいたい5ミリくらいの小さなレンズ状になっています。ちなみにドイツ語でレンズ豆はLinsen。
なんと、カメラのレンズの由来って、このお豆の形からきているんですって!
そして不思議なことに、オレンジ色の赤レンズ豆をやわらかく煮ると、色が黄色くなって、見た目がまるで栗のペーストのようになるんですよ。
実は初めてレンズ豆のあんこを食べたとき、知人宅でパイ生地に包まれたレンズ豆あんこを食べたのですが、もう完全に栗あんことだまされてしまいました(汗)。
料理上手な彼女は、レンズ豆あんこにさらに栗の甘露煮を細かく切って加えていたんですもの。
それはもう栗あんそのものだったのです。
しかもレンズ豆は調理が簡単なのがうれしいところ。
すぐに洗って、圧力なべにかけて、強火で圧がかかったら弱火にして5分。そのまま放置して圧がさがったころにふたをあけると、もう黄色いお豆のペーストができあがっています。
普段はそのあとに、フードプロセッサーなどにかけて皮とお豆をつぶすのですが、皮のないレンズ豆はマッシャーやすりこぎなどでつぶすだけでOK。
あとはお砂糖を加えて煮詰めていけば、栗もどきあんこが完成すると言うわけです。
もちろん、栄養的にも着目したいレンズ豆は、ビタミンB群やビタミンE、鉄分と食物繊維を多く含み、その名は旧約聖書の中にも登場するほど、古くから親しまれてきました。
スープや煮込み料理、カレーやコロッケの具などにも、お手軽に使えるレンズ豆。
普段の食卓の中にも多く登場させたいお豆の一つですね。
by milkieko_cafe | 2009-05-13 09:44 | 材料のこと