ベルギーのパン
昨日のドライブコースへ出かけると、毎回、必ず立ち寄る一軒のパン屋さんがあります。
そのパン屋さんはちょうど山の上の高台にあって、民家の少ない場所にポツンと建っているのですが、狭い店内はいつもお客さんでいっぱい。
パンの種類はそれほど多くはなく、長さ約25㎝×幅22㎝の楕円形に焼かれた大きなパンが三、四種類と、それにクロワッサン、コッペパンのような形のミルクパンや甘い系のパンなどが並んでいるだけ…。
私はそこで毎回、クロワッサンとライ麦生地に松の実が入ったパンを買って帰るのが恒例です。
実は、この大きなパンたちは薪で焼かれているものですから、パンから香ばしい木の香りが漂ってきて、幸せなアロマを感じてしまうのですよ。
それにハード系のパンでありながら、中の生地がふわっ~としてやわらかく、パンの端っこを指先でもつと、パンがしなるのですからすごい!
ベルギーはフランスに近い食材が多いので、グルメだなぁ~と感じることは多いのですが、パンに関して言うと、ほぼフランス寄り。
ドイツに比べるとどのパンもかなりやわらかいような気がいたしますね(汗)。
そこでパンはその場でスライスしてもらい、すぐに食べる分をのぞいては、小分けして冷凍庫で保存しておきます。
一方、店内でとにかく目を引くのが窓際に飾られた大きな大きなケーキたち…。
直径50cmは優にありますよ。
ほらほら。こんなシュー生地が飾ってあるのも、ドイツでは見たことがありません(汗)。
これを地元の人たちは、ホールの大きさのままで、一つだけではなく、二つ、三つとそのまま買って帰るのですから、とにかくびっくり!
一体、何人で切り分けて食べるんでしょう…???
私も試してみたい気はするのですが、さすがにホールで買うわけにはいかず、甘いもの好きの主人でさえ、今だ、手を出せずにおります(笑)。
ところで5月1日のこの日は、道端ですずらんの小さな花束を売っている露店を、到る所で多く見かけました。
何でだろう?と、おうちへ帰ってから調べてみると、5月1日はすずらんの日。
ベルギーでは大切な人やお世話になった人に、感謝の意味を込めて、すずらんの花を送る習慣があるのだそうです。
母の日を前に、これまた素敵な習慣ですね。
by milkieko_cafe | 2010-05-03 07:42 | パン