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食べ比べ・はちみつ

久しぶりに開催したパン倶楽部のお題は…

「はちみつ」です!

ずら~と机に並んだはちみつは全部で25種類。

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これでもはちみつのほんの一部にしかすぎない、と言ってもよいくらいヨーロッパははちみつの種類が豊富で、ドイツ人の朝食風景では、ブローロヒェンのパンにバターとはちみつをたっぷりとかけて食べる姿をよく見かけます。

そこで今回は11人が集い、それぞれ日ごろ食べているはちみつや珍しくて手がだせないはちみつなどを持ち寄って食べ比べをしてみました。


1.Langnese Biene Akazien-mit Fuehlingsblueten honig
こちらはお教室でいつも使っているアカシアのはちみつです。チューブタイプでさらさらして使いやすい。
お味は食べなれた感じ。

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2.Mellona blumenhonig mit Trauben
ぶどうのお味はしませんが、好みが分かれるところ。

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3.Eifeler Bluetenhonig
アイフェル地方のはちみつです。食べたあとクセのある香りが残る感じ。

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4.Prosopishonig
プロポリス入りのはちみつ。プロポリスは人間の健康づくりに欠かせないビタミンやミネラルが豊富で、良質のフラボノイドを含み、細胞を守る働きのほか、殺菌症、抗酸化症、抗炎症性、抗腫瘍作用にも働く…と言われている健康食品です。こちらは、はちみつと一緒になっているので、とても食べやすく体に良さそう。

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5.Orangenblueten
オレンジの花のはちみつ。人工的な香り、トイレの芳香剤?

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6.Ingwer in Akazien honig
しょうが入りのアカシアのはちみつです。これは辛い! 紅茶に入れて飲むと良さそう。

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7.Kaffeeblueten honig
珍しいコーヒーの花のはちみつです。クセのある香りが特徴で、お砂糖が入っているようなジョリジョリ感があります。

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8.Echter Deutscher Honig Sommertracht von Koeln
このラベルはドイツに住んでいる人なら、一度はお目にかかっているはず。
こちらはケルンと表示されていて、夏のお花のはちみつです。味がしっかりとして、天然なうまみがあります。

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9.Echter Deutscher Honig Waldblueten von Ratingen
こちらも8番と同じラベルですが、ラーティンゲンの森の花のはちみつです。花の香りが強く残ります。

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10.Lindenbluetenhonig
セイヨウボダイジュの花のはちみつ。パンチがきいた味が後味に残る。甘さはちょうどよい。

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11.MIEL de FORETE
フランスの森の花のはちみつです。お教室の方に以前、分けて頂きました。独特の香りあり。

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12.Stadtbienenhonig
これはなんとデュッセルドルフのはちみつで、Bilkで作られています。お味は10番のリンデンと同じ香りがしました。100g入り2.49ユーロです。お土産に良さそうですね。

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13.basic Akazien Honig
BIOのお店のアカシアのはちみつ。甘いけど軽くてリーズナブル。

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14.Wabenreiner Bienen honig
和菓子作りに使えそうなBIOのはちみつです。

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15.BIHOPHAR WILDBLUETEN
とてもクセのあるはちみつでした。

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16.Honig mit Truffelaroma
箱に入っていてひときわ存在感があります。トリュフの香りがとてもお上品なはちみつ。こちらはカーマンベールチーズにつけて食べました。お客様のおもてなしにお出しすれば、話題性も加わります。お値段も100g13ユーロと本日の高額商品でした。

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17.Imkergold
スーパーREWEの商品。ベーシックな味はなつかしさがあり、万人受けしそう。

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18.Noci in miele di Acacia
アカシアのはちみつの中にくるみが入っています。そのままくるみを食べてもおいしい~♪ くるみとはちみつは相性が良いのですね。チーズにつけても良さそう。

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19.Langnese Gebirgsblueten honig
20.Langnese Wald mit bluetenhonig
21.Langnese Wildbluetenhonig
スーパーでよく見かける1番と同じ会社の商品です。アカシアに比べるとどれもクセがあり甘みも強く感じました。

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22.Zitrone
これはレモンの香料がきいています。コーラの飴の味がする…といった意見も。ハンブルグで購入されたと聞いて納得。紅茶に入れてのむと良さそうですね。

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23.miel de Lavandes
プロヴァンスのラベンダーのはちみつ。特徴的な香りがします。入れ物もかわいい♪

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24.Mas des Abeilles Acacia
こちらもプロヴァンスのアカシアのはちみつです。今回の食べ比べのベスト1に輝きました。
サラっとした感じ、甘さ、香りもSehr gut。カーホフの下で買えます。

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25.HELLMA Akazien honig
先日、ブログで紹介しました8g包装のスティックタイプ。ノーマルなお味だけど少し甘すぎかな。

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と、まぁ、25種類のはちみつをパンにつけながらの試食は、わいわいがやがやと批評しながらの楽しいひと時です。(笑)

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もちろん人それぞれに好みがありますので、サラサラ好き? 濃厚かたまり好き?でもタイプが分かれるのですが、全体的にクセのないお味に人気が集まりました。

そしてクセというのは、やはりお花の蜜でしょうか…。
リンデン、ラベンダーはもちろん特徴的ですが、アカシアに比べて濃い色をした森の花にも強いクセを感じるものが多くありました。

結果、1位はフランスのアカシアのはちみつがダントツ勝利となり、ここでもフランスに王座を奪われてしまったわけなのですが、ちなみに2位は…?と言うと、8番のケルンのはちみつでした。

実は私は個人的には、このケルンのはちみつの自然なお味がとても気に入っています。
こちらは結晶化してほとんど固まりだったのですが、なんだか純粋はちみつであることを実感してしまいました。
これだったらスプーンにつけてペロリっとなめられちゃう…。(笑)

ただし、はちみつの結晶化について調べたところ、「低温で固まれば純粋はちみつで、固まらなければ加糖はちみつ」といわれることがあっても、純粋なはちみつの中にも不純物を濾過しているものは結晶しにくいそうで、単純には見分けることができないのだそうです。

そしてかたまってしまったはちみつの結晶化している部分はブドウ糖で、蜜の部分には果糖が多く含まれているとのこと。
冷蔵庫や冬の室内で固まってしまったものも、湯煎などをして温めれば元の液状になり、品質上は全く問題がありません。

また大きなビンのはちみつを開けるとき、食べ切れるかなぁ~と、何となく勇気が入りますが、はちみつは半永久的に保存が可能です。

販売用の商品には賞味期限が表示されていますが、期限切れであっても味・ビンともにほとんど影響はないそうな。
これは水分含有量が低く濃度が高いので、細菌の繁殖に適さない理由からです。

今日、お集まりの皆さんにも思い切ってはちみつのふたを開けて頂きましたがだいじょうぶです。
上記の理由で腐りませんので、お持ち帰りになったはちみつは末永くお楽しみくださいませ。

そして皆さんでプーさんになった楽しいひと時を本当にありがとうございました~♪
ご協力に感謝です。

では次回の予告を…。
「バターの食べ比べ」?
いえいえ、これから暑い季節を迎えますので、陽気のことを考えると、やっぱり「かぼちゃの種のブロートヒェン」が先かなぁ~。



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by milkieko_cafe | 2011-06-01 07:05 | 材料のこと