ドイツのブリオッシュ


久しぶりにお昼用のパンを買いにUlmenstr.にある「Hercules」へ出かけたところ、茶色や黒の素朴なパンに交じりながら、ショーウインドーの中でひときわ輝いている白パンを発見!

物珍しくて、思わず「これは何?」とたずねたところ、店員さんが笑顔で「ブリオッシュ」と予期せぬ答えを口にしたものですから、さぁ、大変。

「えっ~! ブリオッシュ~???」

と、もうその場で背中がのけぞるくらいに驚いて、ちょっとクラクラと立ちくらみがしてしまうほど…(笑)。

だってねぇ、見て下さいな。

ドイツのブリオッシュのこの形。
どこから見てもブリオッシュとは思えないでしょう?

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ちなみにお教室で作っている形はこれ。

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フランスでよく見かけるブリオッシュアテートです。

でも、まぁ、良いんです。

形なんてどうだって。

実際にフランスでもブリオッシュ生地を使って食パン型で焼いてみたり、ただの丸パンに成形したり、レーズンを巻いて売られたりしているのですから…ね。

それよりも何よりも、ドイツで、しかも粉と製法にこだわっているBIOのパン屋さんフランスのパン・ブリオッシュが売られていることのほうが天変地異ほどの驚きだったんですから!

思えば、このドイツ在住の十年間の間には、ドイツのパン屋さんの商品もかなり変わってきておりまして…。

当初はアメリカ生まれのドーナツやマフィンなど、全く見たことがなかったし、イタリア生まれのチャバッタやフォカッチャもここ数年の流行パン。
フランス生まれのクロワッサンにいたっては、その頃から売られてはいたのですが、姿こそ同じだけれど、もう完璧にドイツ生まれのドイツ育ちになっちゃっているし、バケットの数が増えてうれしいのもここ数年のことに加え、ベーグルなんかも売り出されてきて…
と、日本ではもうすでにおなじみのパンたちが、ドイツのパン屋さんの店先にも顔を揃えるようになってきていたのです。

そしてついにブリオッシュの登場!

でも問題なのはそのお味ですよね。


はい。
がっかりです(泣)。


完璧にフランス産とは違います!

確かに生地は本当にやわらかくって、日本の食パンを食べているみたいな食感は、とても食べやすいのですが、ちょっと気になるのがイースト臭さ。いやまてよ。これはイーストではなく、バターの臭いなのかな???

こちらはその生地の断面図です。
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主人はお昼に即席カレーブルストと一緒に食べたので、「なかなか、いける」って言うのですが、それはただただ、ブリオッシュとして食べていないせい

私にとってのブリオッシュは、それはもうフランスの芳しいバターの香りと、卵で作られた贅沢な贅沢なお菓子のようなパンのこと。

だからぁ、
違う、違う! 絶対、違うのよぉ~!

こちらはやっぱりドイツ生まれのブリオッシュであって、私の好きなブリオッシュとは、まるで本当に、まるっきり別物なのよぉ~!!!

と、すみません。
いつになく、かなり興奮しております…(汗)。


では、気を取り直して、

お店のインフォによりますと、使われている材料は小麦粉550、牛乳、ブラウンシュガー、バター、イースト、全卵、塩となっていて、売り言葉は「Leckere Weißbrot-Spezialität aus Frankreich」つまりはフランスのおいしい特別な白パンとでも訳すのでしょうか。

そう言えば、たびたびこちらでもご紹介したAltstadtのパン屋さん「BASTIANs」で、ブリオッシュを売り始めたのは、今から三年前くらいのこと。

やっぱり形はフランスとは異なって、生地を並べて丸型で大きく焼いているのですが、この時もブリオッシュがついに来た!と感動しながら一口食べて、そのお味に「???」…。

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こちらはバターも卵もしっかり使ってはいるのですが、なんとブリオッシュ生地の中からドイツのクリスマスの香りがして、ものすごく大ショックを受けた記憶が、再び蘇りました(泣)。

写真ではちょっと見えづらいのですが、よ~く見ると黒いプチプチが生地の中に見え隠れしております(汗)。


ではあらためて申しましょう。

ドイツのブリオッシュは、ハード系ドイツパンが苦手な人にはとても食べやすいパンだと思います。

ちょっと生地の香りが気になる場合は、バーターなどをぬったら食べやすいのかも知れません。

もちろん、ブリオッシュにバターをぬるなんて、通常のブリオッシュのレシピをご存じの方は、信じがたいコメントですが、ドイツのブリオッシュ生地に含まれるバターの量は、それほど多くないように感じますので、その点は安心してお召し上がり頂けそうです。

と言うことは、つまり…コクのないドイツのブリオッシュ。
もしご興味がおありでしたら、一度、お試しくださいませ。

あっ、でも、くどいようですが、フランスのブリオッシュとは決して比べないこと。

本日は長々と大変、失礼いたしました(汗)。


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by milkieko_cafe | 2009-06-20 21:01 | パン