失敗パン
Makochannが時々、職場から、お店のパンを持ち帰って来てくれるのですが、その中に極まれに、「失敗パン」というのがあります。
いわゆる商品にはならないパンのこと。
こちらはチャバッタパンかな…と思うのですが、切り分ける前は全長約60cm、太さも最長部分が20cmというとても巨大なパンでした(汗)。
でも外側から見ただけでは、とても失敗とは思えません。
むしろ上面にふいた粉がナチュラルな感じで、おいしそうな見た目です。
ところが断面図を見ると…
真ん中に一本、筋が通っているのがわかりますか…?
恐らくは水分量が多すぎて、生地のまとまりが悪く、打ち粉を多く使用してしまったため、丸めをした際に、生地についた打ち粉が層になって、そのまま焼きあがってしまった、と思われます。
気泡は十分、入っていて、味は悪くないだけに、う~ん、残念。
もちろん、層の部分を気にして食べれば、食感には影響があるのでしょうが、気にしなければ特に問題なく食べられます。
なので確かに失敗パンではあるのだけれど、外見からは全くわからないのですから、売ってしまえばそれなりに売れてしまうのでしょうけれど、そこはやっぱり信用問題ですからね。
これぞプロ意識というものなのか、良心的なお店…と解釈するべきなのか…
でもドイツ人がこの層を発見したら、間違いなく文句をつけにお店に行きそうです(笑)。
私も時々、同じような出来の失敗をしてしまうことがあるのですが、それは決まって、パンの食感をふわふわのやわらかさに仕上げたいとするあまり、水分量を多くしてしまったことが原因です。
粉とお水のバランスは室温や湿度にも左右されて、大げさに言えば、紙一重の難しさ…と言えるのかも知れません。
by milkieko_cafe | 2009-11-27 07:18 | パン