おばあちゃんの素敵なカフェ
アルザス地方一帯に広がるぶどう畑の小道をドライブするのが大好き。
見渡す限りの広い畑の向こうには、赤い屋根が仲良く並んだひとつ一つの小さな村々。
教会の高い塔を中心にして、暖炉の煙が白く立ち上る…。
この季節、こげ茶色の畑には哀愁感さえ感じてしまうけれど、春にはここも緑が青々と茂り、初夏にはたくさんのぶどうがたわわに実る…。
そんな風景を想像するだけで、なんだかとってもうれしくなっちゃう♪
だから今年もクリスマス休暇は主人にお願いして、アルザスへ来ちゃいました(笑)。
さてコルマールの街の中心に、いつも毎回、気になっていた小さなカフェがあったのです。
窓越しに見えるカントリー風の雑貨や焼きっぱなしのケーキ類が特に魅力的…。
でも狭い店内はいつも人がいっぱい。
なので、いつもは諦めて通り過ぎるだけだったのですが、今年は勇気をだして、ガンガンと中へ入っていくと、正面の店内を抜けた奥の通路の席に空席を発見!
「やったぁ~」と席につくと、向こうからシャカシャカと軽い身のこなしで、「ボンジュール」と注文を取りにやってきたのは、なんと背中が少し曲がった元気の良いおばあちゃん♪
「カフェ」と「ショコラ」をフランス語とドイツ語を交えながら注文すると、「ダンケシェーン」とおばあちゃんはちゃんとドイツ語を話してくれました(汗)。
通路奥のディスプレーもとても参考になります。
そしてコーヒーのお味もGOOD♪
さて店内の様子は…
すてき♪ すてき♪
どこを見渡しても、全部、私好みですよぉ~(笑)。
そしてよくよく観察していると、なんとお店はおばあちゃん二人が切り盛りしています。
ちょっと若いおばさんとおじいちゃんも手伝ってはいたけれど、レジはスマートでインテリそうなおばあちゃんのお仕事だし、とにかく狭い店内を走り回るがごとく、一人で動き回っているのがこちらのお上品なおばあちゃんでした。
あ~、なんて素敵なんでしょう。
おばあちゃんになっても、こんなに楽しく、お茶目に走り回れるなんて。
小さい頃からおじいちゃん、おばあちゃんっ子だった私は、ご老人方とのおしゃべりが大好きなのですが、特にこうして生き生きと活躍している方を見ると、俄然、やる気がでてしまう。
決めた! これが私の老後だ!
私もかわいい♪と呼ばれるおばあちゃんになって、カフェをする!
円テーブルの机をゴンと叩いて、あまりにも熱く語ってしまった私を前に、主人はいつものように「またか…」と少々、呆れ顔…(笑)。
でもね。
こうしていつまでも夢を持ち続けていたいのです。
今の自分が何十年後かに、誰かのためにコーヒーを笑顔で運んでる。
想像しただけで楽しくなるなぁ~♪
以前はパン屋さんだったのではないか…と思わせるカフェの外観もかなり気に入っています。
素敵な出会いに感謝♪
by milkieko_cafe | 2009-12-29 07:35 | あれこれ