銅鍋
銅鍋で小豆を煉ってみました。
なんだかあんの光沢が、いつもより光っている感じ…(笑)。
だって和菓子職人さんがあんこを炊くときに使用するという銅鍋ですよぉ~。
なのでピカピカっと光る銅鍋はまぶしくって、かねてより使ってみたかったあこがれの道具のひとつだったのでした(汗)。
でもねぇ~。
銅は自然の酸化作用でも変色する性質をもっているため、色が変わりやすく、調理したものを長い間、鍋の中に放置したままだったり、洗い方や使用後の乾燥が不十分だったりすると、緑青の錆びが発生してしまうので、なんだか取り扱いが面倒なのかな?…なんて、いつも手にする機会を逃したままで過ごしてきたのですよ。
それが昨年のクリスマスの時に、ジャムの妖精と言われて有名なフランス・アルザスのクリスティーヌ・フェルベールさんのお店に立ち寄った際、実はお手ごろ価格で理想としていた大きさの銅鍋が売っていたので、ジャムと一緒に購入し、すでに手元に置いておいたままになっていたのです(汗)。
こちらのお店でも、銅鍋を使ってジャムを作りをしているのは有名なお話で、そのことも私が銅鍋にとても魅力を感じてしまうことの所以だったのかも知れませんね。
と言うのも、銅の金属には甘みを増す力があり、熱伝導率が高いために、鍋全体に熱が均一に伝わって、加熱しながら煮詰めていくあんこや飴、カラメル、カスタードクリームやジャム作りに適していると言われているからなんです。
そうそう。私のお菓子作りの師匠であるA先生も使っているし…。
う~ん。やっぱり、とってもプロっぽ~い!
なので本当は小豆を炊くところから、この銅鍋を使ったらよいのでしょうが、そこは時間短縮のために圧力鍋を使い、こしあん風に皮をバーミックスで砕いたあとに、銅鍋に移し変えて、気長に煮詰めていった…というわけなんです。
はい、はい。
これで大変、自己満足です♪ (笑)
もちろん使用後は、お手入れに気を使ったことは言うまでもありません!
完成したあんはさっさとお皿に移し、よ~く洗って、錆び止めにレモンを使い、水滴が一滴も残らないように、きっちりとふいて、乾燥させる…。
正直、これがひと手間だ…(泣)。
でもまぁ、おいしいあんこ作りを目指して、しばらくは銅鍋であん作りに挑戦です。
そこでお教室であんこを見かけたら、すかさず、「これは銅鍋で煉ったのですよね?」と、どうぞ、プレッシャーのエールをお送りくださいませ…ね(汗)。
by milkieko_cafe | 2010-02-26 08:53 | 道具のこと