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発酵のお話


お教室のYさんとIさんがパン作りの復習を兼ねて、ご一緒に32個のメロンパンを作ったというお話を聞き、まずはその数にびっくり!

確かに生イーストを無駄なく一度に使い切るには、お教室のリッチな生地で32個のパンが焼けるのですが、これを手捏ねでされたのですから、本当によくがんばりました~♪

そして焼きあがったメロンパンの写真を拝見したのですが、クッキー生地の格子模様もくっきりとついて、とてもおいしそうに焼けていました。

そんなうれしい報告を聞きながら、パン生地の発酵についての話題になったのですが、今の季節は室温でも十分にパン生地が膨らんでくれることを実感されたようです。

一般に発酵に適している温度は28から32度と言われていますので、まさに夏の温度ですね。

今年のドイツの夏は朝方は20度以下と気温の低い時も多いのですが、午後から太陽がでてくると、夕方はみるみると温度計が上昇します。

ドイツでは夕方がパンを膨らませるチャンスなのかな…?(笑)

温度が高い環境の中では、パン生地は元気に成長してくれますので、少し早めに袋の中をのぞいてあげることも必要になってきます。

袋の中をのぞく…というのは、お教室では一次発酵の際に、パン生地の入ったボウルの上にラップ、またはシャワーキャップをかけ、その上にぬれ布巾をかぶせビニール袋の中にボウルを入れるようにお願いしているからです。

発酵のお話_c0193257_5473411.jpg


こうすると袋の中は適度な湿度も保たれています。

レシピ上の発酵時間が50分から1時間とだいたいの目安になっているのは、実はこの室温と大きくかかわっているからなのですね。

当然、温度の高いときには発酵時間は短くなり、低いときには長くなります。

なのでレシピに50分と記載されているから、とそれを信じ込まずに、途中で発酵生地の様子をぜひ確認してあげてください。

決して、発酵の途中に袋を開けてはいけない。という法則はありません。
「つるの恩返し」のように、途中で覗いたら悲しい結末になる、ということもありませんので。(笑)

目でみて、指で確認して、発酵のベストの状態で次の作業に移ることができたら、間違いなくおいしいパンが焼けるはずです!

ぜひパン生地との会話を楽しんでみてくださいね~♪


         こちらは前述の32個のメロンパン生地。とてもきれいに膨らんでいます。

発酵のお話_c0193257_5362391.jpg




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by milkieko_cafe | 2011-07-08 05:53 | パン